安心をお金で買うか、自分でやってみるか

お金で買う?自分でやる?
お金で買う?自分でやる?
経営術

事業を行うにあたって、今やパソコンは欠かせない存在です。
ひと昔であれば、税務ソフトや業務管理のシステムはいわゆる専用機というものを買う必要がありましたが、現在は市販のパソコンで使用することができます。
しかし現在も、昔の専用機こそなくなりましたが、ソフト会社から専用のパソコンを購入し、そのパソコンにソフトを導入するというビジネスモデルは存在します。(この場合も、広い意味では専用機です)
専用機を買うかどうかの判断は、安心をお金で買うかどうかということとなります。

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専用機のメリット・デメリット

税理士業界には、今でも専用機ビジネスが根強く存在しています。
よくあるのが、税務ソフト会社からサーバーやパソコンを購入し、初期設定やアフターフォローも全て税務ソフト会社に依頼するというものです。

この時に税務ソフト会社から購入するサーバーやパソコンは、市販のものあれば専用に作られたものもあります。
どちらも一般に購入するよりも割高ですが、専用に作られたものは市販の同スペックのものの何倍もすることもあります。
税理士が高齢な事務所の場合は、パソコンなどに詳しくないことも多いのでこのパターンが多くなります。

このパターンのメリットをあげるとすれば、アフターサービスが充実していることでしょう。
パソコンはトラブルがつきものですから、何かあったらすぐにコールセンター(場合によっては担当者)に連絡すればソフト会社が対応してくれます。
24時間対応のコールセンターを売りにしている会社もあります。

デメリットは、価格が高いことです。
パソコンなどの購入価格もそうですが、導入費用やサポート費用はかなりの金額です。
正直、私のようなひとり税理士にとっては大きな負担となります。

 

市販機のメリット・デメリット

最近の主流となりつつあるのが、
「パソコンなどは市販のものを自分で用意し、ソフトのみを購入し導入も自分で行う」
という方式です。

この方式であれば、単純に必要となるのはソフトの使用料のみです。
私はこのパターンです。
ひとり税理士であればサーバーは必要ありませんから、税務ソフトは自分が使うパソコンにインストールするのみです。

この方式の最大のメリットは価格が安いことです。
ちなみに私の場合は、会計ソフトは弥生会計と、マネーフォワードクラウド、freeeを併用し、税務ソフトはJDLのクラウドMajorです。
これらを選んだ理由は、単純に価格が安いからです。

メリハリをつける

お金をかけるところと、かけないところ。メリハリをつけるべき

デメリットは、何かトラブルがあった時の対応は基本的に自分でやらなければならないことです。
サポートをソフト会社に任せることもできますが、別途費用がかかる場合があります。
たとえばクラウドMajorの場合は、カスタマーサービスに相談するには1回あたりいくらという方式です。
(導入時は一定期間、無料のサポートをやっているようです。)

また、会社によっては、無料サポートの場合はメールやチャットのみで対応し、電話対応は有料といったところもあります。

カスタマーサービスが有料であれば、トラブルがあったときも基本的に自分で調べることとなりますが、すぐに解決するのであれば良いのですが、解決までに思わぬ時間がかかってしまうこともあります。
また、解決すれば良い方で、自分で解決できずに結局カスタマーサービスに相談して、時間も料金がかかってしまうということもありえます。

 

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自分でやってみればスキルも上がる

先ほどは専用機と市販機との比較を、税務ソフトを例にとり説明しましたが、これはレジや業務管理ソフトにも言えることです。
レジも、専用端末を購入する方式もあれば、市販のタブレットをレジとして使う方式もあります。

専用端末を購入する方式の場合はサポートや機能が充実していますが、導入費用はやはり高額です。
市販のタブレットを使用するのであれば導入費用は安くなりますが、機能が簡素だったり、サポートが充実しているとは言えなかったりします。

どちらが良いかは、その方のスキルや考え方にもよりますし、会社の規模にもよるところです。
規模の大きな会社であれば、全て外部に委託した方が結果的に時間も料金も抑えられるでしょう。

しかし、私のようなひとり税理士の方や、フリーランス、小規模事業者の方であれば、市販機にソフトを導入する方式をオススメします。
なぜならば、自分自身でやってみることでいろいろなスキルが磨かれるからです。

自分でパソコンを選ぶことで、パソコンの選び方に関する知識が深まりますし、自分でソフトをインストールすることで、パソコンの仕組みがわかってきます。
また、ソフトで出力できる帳票が少ないのであれば、Excel使って自分が使いたい帳票を作ることで、Excelのスキルを磨くことができます。
このように自分でやってみることで、どんどんパソコンに強くなっていきます。

もし、「パソコンに強くなりたい」「自分でいろいろできるようになってみたい」と思われている方は、なるべく自分でやってみるようにしましょう。
最初のうちは時間がかかるかもしれませんが、だんだんスキルが身についていきます。

 


□編集後記□
息子が「いないいないばあっ!」の「ゆらゆら」という歌を聞いてから、「ゆらゆら」と口ずさむようになりました。
「ゆらゆら」という音が気に入ったみたいです。
私もついつい「ゆらゆら」と口ずさんでしまいます。
誰かに聞かれていないか心配です。

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