「年末にまとめて」ではなく、毎日コツコツ経理を原則としよう

日々コツコツが原則 会計ソフト・会計処理

いよいよ今年も12月にはいり、税理士事務所はもちろんのこと世の中全体がバタバタとしてきました。
年末といえば、紅白、ガキの使いに並んで恒例の行事があります。
そう、それは大掃除です。
1年間の溜まった汚れを年末に解消して、スッキリした状態で年越しを迎えたいものです。
しかし、本当は年末に大掃除をやらなくても済む状態が理想です。
これは経理に関しても同様です。
年末にまとめてではなく、日々コツコツ経理をすることを原則としましょう。

 

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溜まってしまうとやる気がなくなる

年末年始に、1年分の領収書を整理しよう・経理をしようと思われている方は多いのではないでしょうか?
個人の確定申告は1月から12月までの分を翌年の3月15日に申告する必要がありますので、年末年始は経理をするのには良いタイミングだといえます。

しかし、毎年確定申告されている方の中には、
「年末年始にやろうと思っていたけれど、実際に年末年始になったら全く取り組めなかった」
という経験がおありの方もいらっしゃると思います。

むしろ計画通りに行く方よりも計画通りに行かない方の方が多いでしょう。

ある意味これは当然のことで、1年分をまとめてとなると人によっては膨大な量となりますし、プロである税理士事務所がやっても数日かかる場合もあります。
また、量が溜まってしまうと、それを見ただけでやる気をなくしてしまうことも。

年末年始は時間がありそうに見えますが、実際は意外とやることがあり忙しいものです。

ですから、「年末年始に1年分の経理をまとめてやろう」は非常にキケンなのです。

 

毎日コツコツ経理が理想

経理については毎日10分間で良いので、コツコツとやるのが理想です。

私自身は、毎朝、前日の領収書を入力したり、通帳やクレジットカードデータから会計ソフトへデータが連携されていないかの確認をし、データがあれば入力しています。
私個人の経理はクラウド会計ソフトの「freee」を使っていますので、なるべく作業が少なく済むようにクレジット精算を多用するなど、データで連携できるようなカタチで経理をしています。

作業が少なく済むような仕組みづくりは大切ですが、こういった仕組みづくりをしたとしても未入力データが1年分溜まってしまうと大変な量となります。
クラウド会計でいくら効率化したといってもチェックは必要ですし、作業自体はゼロにはなり得ません。

私も、溜まってしまうとやる気を失ってしまうタイプですので、そうならないためにも毎日コツコツ経理をすることとしています。

 

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毎日コツコツ経理をすることで経営に役立てられる

毎日コツコツ経理をする理由は、作業を溜めないようにするという理由だけではありません。
毎日コツコツ経理をやることで、月次の成績をいち早く把握することができます。

本当はどこちらの方が重要です。
経理をする本当の理由は、確定申告をするためではなく、現在の経営成績を把握して、将来の経営に生かすためです。

経営者の方は、資金繰りなどからなんとなく儲かっているか儲かっていないかは把握されています。
中には、その感覚が非常に優れている方もいらっしゃり、驚かされることもあります。

しかし、資金繰りと実際の経営成績は必ずしも一致しませんので、感覚と実際の数字がズレることがあります。
資金の借入や固定資産の購入、減価償却などの存在が、資金繰りと経営成績が一致しない代表的な理由です。

資金繰りと経営成績の両者を正確に把握しないと、「利益は出ているけれど資金が無い」という状況になりかねません。
そうならないためにも、毎日コツコツ経理をするのです。

 

まとめ

経理を年末年始にまとめてやるのではなく、毎日コツコツ経理をやることの大切さについてまとめました。

もし、現時点で「年末年始に領収書整理や経理をまとめてやろう」
と考えている方がいらっしゃいましたら、年末年始ではなく今日からやってみましょう。

そして徐々に毎日コツコツ経理に切り替えて行っていただければと思います。
その方が気持ちも楽ですし、これからの経営にもプラスに働きます。

 


□編集後記□
今日は午後から外出していたのですが、いよいよ冬本番といった気温でした。
しかも今週末は高鷲スノーパークがオープンします。
私はまだ行きませんが、ホームのスキー場がオープンするとワクワクします。
一応予定では12月22日に初滑りに行くつもりです。

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