「プレイヤー」か「マネージャー」どちらを選択するか

プレイヤーとマネージャー
プレイヤーとマネージャー
仕事観

独立して仕事をしていくにあたっては、大きく2つのタイプに分けることができます。
ひとつはプレイヤーとして自分が前線に立って仕事をするタイプです。
そしてもうひとつは自分はマネージャーとして人に指示をして仕事をしていくタイプです。
両者の違いや、私の考え方についてまとめました。

 

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プレイヤーとしての仕事の仕方

プレイヤーとして仕事をするということは、現場で仕事をするということです。
独立当初で従業員を雇わずひとりで仕事をしている場合は、皆プレイヤーということになります。

また、従業員を雇ったとしても事務や雑務などは従業員やってもらい、自分は前線に立つという仕事の仕方もぷれいやーであると言えるでしょう。

一般的な税理士事務所の場合は、「担当者」と呼ばれる方たちがプレイヤーに該当します。

担当者は、お客様から預かったデータや資料をもとに会計データなどを作成し、お客様のもとに訪問し報告するという業務をこなします。
事務所によっては訪問担当者と入力担当者が分かれている場合もあります。

ひとり税理士の場合は、すべてをひとりでやらなければなりませんので、もちろんプレイヤーに該当します。

プレイヤーであることのメリットは、仕事の内容をすべて把握できるということです。

毎日前線に立ってお客様と直接接しているわけですし、会計データ自体も自分で入力しているのであれば、その内容を把握することができます。

逆にデメリットは、時間が足りなくなりやすいというところでしょう。

作業となる部分も自分でやるわけですから、作業に時間を取られて他の業務ができなくなる場合がよくあります。
ただし、やり方や仕事の請け方によっては効率化できる部分でもあります。

プレイヤーに求められる能力は「個人として、一つの業務をやり遂げて成果を出す能力」です。

 

マネージャーとしての仕事の仕方

日本語でマネージャーと聞くと、芸能人や部活のマネージャーを思い浮かべるかもしれませんが、ここでのマネージャーはそういった意味ではありません。
「管理者」という意味です。

一般の会社の役職で言えば、部長や課長以上の役職が該当します。
税理士業界の場合も、Big4と呼ばれるような税理士法人などは「マネージャー」という役職がありますが、ここでのマネージャーは、その役職以上の役職全般という意味です。

つまり、自分が前線に立って仕事をするわけでは無く、人に指示して管理する立場という意味です。

一般的には、プレイヤーが出世してマネージャーとなります。

ある程度の規模の会社になると、プレイヤーが複数存在するようになりますからそれをまとめる人が必要となります。
一般的な税理士事務所は、所長先生がマネージャーとしての役割を担っています。

所長先生が担当者に指示をすることで、ひとりでは到底担当できない数の顧問先に対応することができるということが大きなメリットとなります。

また、プレイヤーとして求められる能力とマネージャーとして求められる能力は異なります。

プレイヤーに求められる能力は「個人として、一つの業務をやり遂げて成果を出す能力」ですが、
マネージャーに求められる能力は「チームとして、一つの業務をやり遂げるように調整する能力」です。

 

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プレイングマネージャーという選択肢も

プレイヤーとマネージャーを兼ねる、プレイングマネージャーという選択肢もあります。

ただし、両方の仕事をしなければならないので、非常に忙しくキツイ場合が多いです。
いずれはマネージャーに移行するという段階の途中の状態で、プレイングマネージャーとなる場合もあるでしょう。

野球でプレイングマネージャーというと選手兼監督のことを指します。
最近ですと、古田敦也さんや谷繁元信さんが選手兼監督をやっていた時期があります。

しかし、選手兼監督で成功した例はあまり聞きません。

プレイヤーとマネージャーに求められる能力は異なりますから、その能力を同時に発揮することは、いくら優れた方であっても難しいのでしょう。

税理士の方でもいらっしゃいますが、共通しているのがみなさんお忙しい方ということです。
プレイングマネージャーをやるのであれば、基本的に自分でやりつつ、部分的に外注するような方式の方が今の時代にも向いているのかもしれません。

 

まとめ

プレイヤーとマネージャーとの違いについてまとめました。

私の考えはというと、できる限り前線に立ってプレイヤーとして仕事をしていきたいと思っています。

やらなければならないことが多くなってしまうのはキツイですが、やはりお客様と喜びや苦しみを共有できるのはプレイヤーの醍醐味です。
作業の部分についてはできる限り効率化をしたり、場合によっては部分外注などもアリだとは思っています。

プレイヤーでもマネージャーでも、自分にあった働き方ができるというのが独立の醍醐味でもあります。

 


□編集後記□
今日、朝起きると息子の機嫌が悪く、私が目を合わせるだけで「いや」と言って横を向かれてしまいました。
ちょっとショックで、「昨日帰りが遅かったからかなぁ」とかいろいろ考えました。
でも、息子が好きなミカンをむいてあげたら仲直りをすることできました。

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