ひとり税理士の会計ソフト・税務ソフトの選び方

会計・税務ソフト選び
会計・税務ソフト選び
独立・開業

税理士として独立開業すると、選ばなければならないのが会計ソフトと税務ソフトです。
私も、今回独立にあたって、会計ソフトと税務ソフトを選びました。
そこで、ひとり税理士として独立する場合に、どのように会計ソフトと税務ソフトを選べば良いのか、どのように選んだのかをまとめました。

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独立はソフトを見直す良い機会

独立開業する場合に、1番楽な会計ソフトと税務ソフトの選び方は
「勤務先の事務所で使っているメーカーのものを使う」
ことです。

同じメーカーであれば、その事務所の担当の営業マンに独立の旨を伝えれば、喜んで見積もりを作ってくれます。

事務所と同じメーカーを使うメリットは次のものがあります。

  • はじめから値引きが期待できる
  • データ移行が楽
  • 操作を覚える必要がない

事務所の紹介という形となるので、初めから一定額の値引きが期待できます。
もし、顧問先を引き継ぐのであれば、同じメーカーであればそのままデータ移行できますので無駄な手間が必要ありません。
また、同じソフトを使うわけですから、新たに操作を覚える手間がありません。

もちろん私の場合も、最初は事務所が使っているメーカーのソフトの使用を検討しました。
ちなみに、現在の事務所が使っているメーカーはMJSという会社です。
会計・税務ソフトメーカーとしては少しマイナーな部類に入るのかもしれません。

ソフト自体は悪くないと思っていましたので、できれば使いたかったのですが、基本は5年契約ソフト代以外に保守料がかかるという縛りがあります。
独立にあたって2年間は割安なプランも選べるのですが、その場合も保守料がかかってきます。

5年縛られるのはリスクが高いですし、保守も強制加入ということから、自分の考えとは合わないと思い断念しました。
ですので、会計ソフトと税務ソフトは他のメーカーのものを比較検討することとなりました。

 

会計ソフト、税務ソフト選び

会計ソフトと税務ソフトを選ぶにあたって、次のことに気をつけました。

 

会計ソフト選び

会計ソフトは、複数のソフトを使おうと初めから決めていました。
最近はクラウド会計ソフトが発達してきていますし、私自身も新しいものが好きなので、クラウド会計をメインに据えるつもりです。

複数のソフトを使う理由は、最適なサービスの提案リスク分散のためです。
考え方によっては、ひとつのサービスに特化するのもアリだとは思いますが、会計ソフトはそれぞれ特徴がありますので、お客様によって合う合わないがあります。
複数のソフトを使っていれば、お客様に合わせた提案ができます。

また、ひとつの会計ソフトだけですと、サービスの改悪があったときにもそのソフトを使い続けなければいけません。
そうなったときに、そのソフトとは違うソフトを使うという選択もできます。

それに、自分自身が知らないことを極力少なくしたいというのも理由としてあります。

ちなみに、現在の主なクラウド会計ソフトは次の3つです。

マネーフォワードクラウドは、今の事務所でも使用していますので、そのまま使っていきます。

freeeは使ったことがありませんでしたが、今、1番勢いがあるのは間違い無いので使わない手はありません。
独立したときはある程度使える状態にしておきたかったので、現在、自分の確定申告に使うために個人的に契約して使っています。

自分で試す

自分で試したものは、人に勧めても説得力がある

弥生会計オンラインは・・・評判があまり良くなさそうなので、とりあえずは使わない方向でいます。
時間ができたときに研究してみるかもしれません。

また、従来のインストール型の会計ソフトを望まれるお客様もいらっしゃると思いますので、そういった方には弥生会計で対応していきます。

 

税務ソフト選び

税務ソフトは次のソフトから選びました。

結論から申し上げますと、クラウド組曲majorの方を選んだのですが、こちらは完全にコスト重視で選びました。
クラウドMajorであれば、月額1万円くらいで相続税関係以外は1通りそろいます。

なお、達人シリーズは岐阜県の場合、中部税理士データ通信協同組合経由で申し込めば、月額17,000円くらいで使えます。
達人シリーズであれば、マネフォワード、freee、弥生からのデータ連動が公式で対応しています。

クラウド組曲Majorの場合ですと、税務ソフトへの入力にひと手間必要となりますので、この手間が無くなるのは大きいです。
ただし、この手間と値段を比較したところ、年間8万円以上の値段の差の方が大きく感じました。

私の場合は、その8万円を他のところにかけた方がメリットがあると判断しました。

ちなみに、税務申告ソフトと同時に「クラウド組曲major財務」も一応契約しましたが、会計はこちらではなく弥生会計の方が使いやすいです。
クラウド組曲Major財務は、CSVでデータとして出力できるのが仕訳データくらいです。

会計データをExcelで加工して資料を作る場合は、推移表などがデータで出せる弥生会計の方が良いです。

 

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まとめ

結果、会計ソフトはマネーフォワード、freee、弥生を併用し、税務ソフトはクラウド組曲メジャーとなりました。

いろいろ比較して感じたことは、何を重視するかの優先順位を先に決めるべきということです。
できれば優先すべき事項を書き出した方が良いです。

当然、値段が高ければ高いほど多機能で、サポートが充実しています。
自分が重視するところは何か、逆に重視しないところは何かをハッキリさせないと契約してから後悔することとなります。

私の場合は

  1. 値段
  2. 会計ソフトとの連動

でしたので、1番安いクラウド組曲Majorを選びました。
この順番が逆でしたら、達人シリーズの方を選んでたことでしょう。

何を重視するかは、人によって違います。
私の事例がこれから独立される方の参考になればと思います。

 


□編集後記□
今日は、風邪で1日ダウンです。
なんとかブログを書き上げましたが、独立したら代わりがいないので、今一度健康管理を見直さなければいけません。

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