社会人の税理士試験受験生は「毎年1科目必ず合格」を目指すべき!

毎年1科目必ず合格!
毎年1科目必ず合格!
勉強法

社会人で税理士試験を受験していると悩むことが
「1科目を受験すべきか、それとも複数科目を受験すべきか」
ということです。
私は、ただでさえ勉強時間が少ない社会人受験生は、「1年1科目必ず合格を目指すべき」だと考えます。

 

スポンサーリンク

1科目か複数科目か

受験専念されている方はある程度勉強時間が確保できますが、社会人受験生はただでさえ時間がありません。
一般的に税法科目の場合予備校の授業は、平日コースの場合は週2回、休日コースの場合は丸一日あります。

当然、授業のない日も勉強をする必要があり、計算問題の復習や理論の暗記をしなければなりません。
直前期になると、これらに加えて答練の予習や復習をする必要が出てきます。

1科目でもこの量ですから、2科目(特に国税2科目)となると物凄い量になります。
また、社会人受験生の多くは税理士事務所勤務ですから、12月、3月、5月の繁忙期をどう乗り越えるかという問題もあります。

このように、社会人受験生が複数科目を同時受験するにはかなりのハードルを乗り越えなければなりません。
ですから、相当覚悟があって何があっても乗り越える自信がある方以外は、1年1科目必ず合格を目指すべきです。

私自身も社会人受験生でしたから、社会人受験生の気持ちがよくわかります。
私の場合、毎年1科目合格を目指して1科目ずつ受験し、4科目までは順調にいきましたが最後の相続税法で2回不合格を経験しました。

複数科目を受験していたらもっと早く5科目合格できていたと思うこともありますが、その場合最後までやる気が続いたと言い切れる自信はありません。

 

社会人受験生が1年1科目に集中すべき理由

社会人受験生が1年1科目に集中すべき理由は次のとおりです。

  • 1科目にかけられる時間が違うから
  • 途中でやる気がなくなる可能性があるから
  • 勉強だけが人生では無いから

 

1科目にかけられる時間が違うから

1科目受験と複数科目受験を比べると、当然ながら1科目にかけられる勉強時間が全然違います。
1科目受験の場合、2科目受験よりも倍の勉強時間を確保できます。

ただでさえ時間が無い社会人受験生が複数科目を勉強しようと思うと、絶対的に1科目当たりの勉強時間が足らなくなる可能性があります。

税理士試験は絶対試験ではなく、相対試験です。
つまり、ライバルの出来不出来で、自分自身の合格率が変わるということです。

ライバルには自分と同じような社会人受験生だけではなく、専念受験生もいます。
相当効率の良い勉強をするか、もともと地頭が良い以外は、社会人受験生は専念受験生にはなかなか太刀打ちできないのが現状です。

ですから、社会人受験生は1科目に全ての時間と労力を注ぐべきです。

 

途中でやる気がなくなる可能性があるから

税理士試験は長く険しい道のりです。
毎年9月に講義が始まり、1年かけて勉強し、8月に試験となります。

合格するには途中で脱落することなく、勉強し続けることが必要です。
しかし、官報合格までたどり着けるのは全受験生の1%だと言われています。

つまり、ほとんどの人は途中で勉強をやめてしまうのです。
逆に勉強さえやめなければいつか合格できるのが税理士試験だとも言えます。
(とは言え、何年も勉強し続けるのは人生における損失も大きいですが)

あまり自分を追い込みすぎると勉強が嫌になってしまう恐れがあります。
そうならないように、社会人受験生は1年1科目にしておくべきです。

 

勉強だけが人生では無いから

税理士試験はあくまでも人生の1部であり、人生そのものではありません。
税理士試験受験生である期間中の人生はもう戻ってきません。

短期間で合格するために受験に専念するという考えもアリですが、受験もしつつ趣味の時間を確保するという考え方も私はアリだと思っています。
私は、スノーボードが好きですので税理士試験受験生であった期間中も、ボードシーズン中は最低週1回程度はスキー場へ行くようにしていました。

1科目でしたら、土日のどちらかは自分の趣味の時間を確保することができます。
もしも2科目でしたら不可能だったでしょう。

仕事と勉強と趣味の両立

仕事と勉強と趣味の両立は、大変だけどモチベーションを維持できる

 

スポンサーリンク

経験者なら複数科目もあり

とは言え、「もしも不合格だった場合次の年はどうするか?」という疑問は出てくるでしょう。
その場合は、その不合格だった科目のレベルにもよりますが、その科目と新規科目の複数科目の受験はアリだと考えます。

ただし、そうならないように、特に4科目までは全力で絶対に1回で合格するために全力で注ぐべきです。
4科目目までに不合格があると、複数科目受験を考える必要が出てきます。

しかし、最後の科目が不合格だった場合は次の年もその不合格科目に全力を注げます。
(1科目取り下げて複数科目受験する方法もありますが、私はやめました)

あくまでも税理士になることは人生の目標ではなく、人生の通過点の一部に過ぎません。
5科目合格にこだわらないのであれば、3科目を3年で合格してその後大学院へ行くという選択肢もアリです。
そうすれば、5年で税理士になることができます。

そのためにも、まずは1年1科目必ず合格を目指しましょう。

 


□編集後記□
今日は、妹の出産祝いなどを買いに、家族で名古屋に買い物へ行きました。
平日に家族で買い物へ行くなんて、独立前では考えられなかったことです。
フリーランスのメリットを改めて感じました。
ただ、仕事が片付いていない部分がありますので、それは日曜日にやります。

スポンサーリンク



サービスメニュー

細野祐史税理士事務所

プライバシーポリシー