どの税法の理論暗記が大変?消費税法、法人税法、相続税法3つの理論を比較

理論暗記の大変さ
理論暗記の大変さ
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税理士試験の税法科目を合格するのに避けて通れないのが理論暗記です。
財務諸表論の理論とは違い、税法科目の理論暗記は、基本的には一語一句暗記をしなければなりません。
時間もかかりますし、精神的にもツライものです。
ですから、できれば理論暗記が楽な科目を選びたいのが本音です。
税法科目のうち、私が受験し合格した消費税法、法人税法、相続税法の理論暗記について、それぞれの科目ごとの違いなどをまとめました。

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税理士試験の税法科目

税理士試験の税法科目は全部で9科目あります。

法人税法、所得税法、相続税法、消費税法、国税徴収法、酒税法、住民税、事業税、固定資産税です。
税理士試験5科目合格で税理士になる場合は、これらのうち3科目を合格する必要があり、法人税法と所得税法のどちらかは必ず合格する必要があります。
また、消費税法と酒税法、住民税と事業税はそれぞれどちらか一方のみ受験することができます。

税法科目のうち、いわゆる国税3法と呼ばれるのが法人税法、所得税法、相続税法です。
最近ではこれらに消費税法を加えて国税4法という場合もあります。
実務で使用する頻度が高いのもこの4科目です。
ですので、この4科目の中から3科目を選ぶ人が多くなっています。

なお、税法科目の中で最近人気が上がってきているのが「国税徴収法」です。
全ての科目の中で唯一、問題が理論のみという特徴があります。

ちなみに、私が受験し合格したのが、消費税法、法人税法、相続税法でした。
どの科目を選ぶかは人によって考え方が異なりますが、同じ税法科目でも理論の覚えやすさは全く異なりますので、注意が必要です。

 

税法科目ごとの理論暗記の特徴

私が受験しました消費税法、法人税法、相続税法の3科目についてそれぞれの理論暗記の特徴を解説します。
私の経験と主観が入っていますので、ご了承ください。

 

消費税法

私が1番最初に受験した税法科目が消費税法でした。
消費税法は他の2科目に比べて、理論の題数は1番少なくなっています。
私が受験した年は40題くらいだった記憶があります。

題数が少ないので、理論暗記は余裕かと言いますと、そんなことはありません。
理論自体は、3科目のうちではもっとも抽象的で覚えにくい印象です。

理論の問題は、ベタ書きだけでなく事例問題から取り扱いを答えさせるような問題も出題されます。
ですので、「理論暗記+事例問題の対応能力」が必要となります。

消費税法は理論が少ないので、合格するには基本的にすべての理論を覚える必要があります。
私も全て覚えて受験し合格しました。

ですから、私自身、消費税法の暗記は苦労した記憶があります。
また、消費税法は、特定課税仕入れ、税率の引き上げ、軽減税率、インボイスなど近年1番改正が多い科目となっています。

これからも暗記項目はどんどん増えていくでしょうから、受験されるなら早めに合格した方が良いでしょう。(特に、インボイスが始まる前に)

 

法人税法

法人税法は、全ての税法の中で最も理論の題数が多い科目となります。
全ての理論を覚えようと思うと、ゆうに100題を超えます。

では、合格者がみんな全ての理論を覚えているかと言いますと、全ての理論を完璧に覚えている人はほとんどいないでしょう。

全ての理論を完璧覚えるのは難しいので、理論ごとに、「完璧に覚えるもの」、「完璧ではないがある程度覚えるもの」、「作文で対応するもの」とメリハリをつけることが大切です。

また、法人税法の理論は他の科目に比べると、覚えやすい理論が多いです。
消費税法と比べるとわかりやすいですが、文章自体が読みやすくなっています。

理論の問題は、ベタ書きで回答するものもありますが、事例の取り扱いを答えるようなものが多く出題されますので、作文で対応できる部分も少なくありません。
私が法人税法に合格した年は、Aランクの理論しか暗記せず他の理論は作文で対応しましたが、合格することが出来ました。(あまり褒められたものではありませんが)

ただし、やはり範囲が膨大なのでかなり苦労はしました。

 

相続税法

相続税法の理論は量も覚えやすさも法人税法と消費税法の中間といったところです。
量もそれなりに多く、それなりに覚えにくいのが相続税法です。

相続税法の本法の規定は割と覚えやすのですが、租税特別措置法の規定が覚えにくく、また最近は、事業承継税制などの改正が相次いでいるため覚える量も増えています。
用語の意義まで完璧に覚えようとすると、所得税法や法人税法に匹敵する量になります。

理論の問題は、ベタ書きの速記勝負です。
ですから、暗記の精度はもちろん、書くスピードも鍛えないと合格できません。
また、最近の試験は相続税法以外の理論が出やすいという特徴があります。

租税特別措置法はもちろん、2019年の試験ではまさかの災免法の出題がありました。

私は3回目で合格しましたが、合格した年はランク外も含めてほぼ全ての理論を覚えました。(私が合格した年は出題がありませんでしたが、災免法も一応覚えていました)
相続税法の理論暗記もやはり苦労しました。

 

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結局はどの科目も同じくらいの労力

振り返ってみると、結局どの科目も同じように苦労したように感じます。
どの科目の理論も脳に汗をかき、血反吐を吐きながら暗記しました。(あくまでもイメージです)

暗記量が少ない科目は暗記精度を上げなければなりませんし、暗記量が多い科目は単純に量が多いので大変です。
ですから、税法科目の理論暗記は全ての科目同じくらい大変だというのが私の結論です。

ただ、あえてその中でも1番大変だった科目をあげるとしたら、私の場合は相続税法でした。
相続税法だけ、ライバルのレベルが段違いに高いイメージです。

もし、2020年に相続税法を受験される方がいらっしゃいましたら、それなりに覚悟された方が良いでしょう。

 


□編集後記□
妻が、仕事お疲れ様旅行を企画してくれているようです。
私自身は旅行に行こうとか、全然そんなことを考えていなかったのでとても嬉しく思いました。
思えば妻には、税理士試験受験生の時代からいろいろと迷惑をかけているなあと。
本当に感謝です。

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