税理士試験の理論と計算どっちから解くべき?

理論と計算
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勉強法

税理士試験で悩むことの中に、理論と計算はどっちから解くべきかという問題があります。
結論から言うとどっちからでも良いと思いますが、それでは答えになっていないので、参考に私が解いていた順番をご紹介します。
どっちから解くか悩まれている方の参考になればと思います。

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私が解いていた順番

簿記論

簿記論は理論がないのですが、個別問題と総合問題のどちらから解いたらよいのかを悩みます。
私は1問目から順番に解いていました。

ただし、気をつけなければいけないことは、簿記論の場合解ける問題と解けない問題の差が激しいことがよくあります。
ですので、一旦すべての問題を一通り素読みして、時間を掛けるべき問題と、時間を掛けてはいけない問題の判断することが大切です。

また、本当はあってはならないことですが、簿記論の場合は本試験の問題に不備がある場合が多いです。
わからなければ一旦飛ばす勇気が特に必要です。

 

財務諸表論、消費税法、法人税法

財務諸表論、消費税法、法人税法は理論から順番に解いていました。

何故かと言うと、この3科目の理論は、すべてベタ書きというわけでなく、自分の言葉で理論を書く問題が出やすいからです。
ベタ書きでないということは、理論で点数の差が付きやすいということです。

逆に、計算で他の受験生と差をつけようと思うと、とても大変です。
ですので、先に理論を解くことにより、少しでも理論で点数を稼ごうと思っていました。

もちろん、「理論に時間をかけすぎた結果、計算でぜんぜん点数を取れなかった」となってしまっては合格はできませんので、時間配分は重要です。

財務諸表論、消費税法、法人税法は、理論60分、計算60分を基準とし、問題によって5分くらいの範囲で変えていました。

 

相続税法

相続税法は計算問題から解いていました。
これには明確な理由があります。

他の税法に比べ相続税法の場合は、理論も計算も高得点勝負となり他の受験生と差が付きにくいです。
ですので、合格するためには、まず計算問題をミスなく回答し、その上で理論をもれなく回答できたかどうかが重要です。

特に相続税法の計算は、1ミス2ミスが合否を分けることとなると言っても過言ではありません。
ミスが出やすいのは理論よりも計算ですので、理論を先に解いて疲れた状態で計算に望むよりも、先に計算問題を解くことにより、計算でのミスが無くそうという意図です。

計算を先に解くにあたって重要なのは、計算を解く前に理論の問題をちらっと見ておくことです。
余裕があれば、柱上げまでしておきましょう。
そして、理論を書くのに掛かりそうな時間を見積もり、計算に掛けれそうな時間を計算します。
ここまでを3分くらいで終えましょう。

また、相続税法は理論と計算のバランスが特に重要ですので、時間配分を誤ると命取りとなります。
私の場合は、理論50分計算70分を基準にして、問題によって調整していました。

 

取捨選択と時間配分が合格の要

どの科目も共通することが、問題の取捨選択と時間配分が合格の要だということです。

税理士試験は、理論と計算をバランスよく解き、確実に正解できる問題を確実に正解すれば合格できる試験です。

難しくて時間がかかる問題を1問解くくらいなら、簡単で時間がかからない問題を2問解いたほうが点数が取れます。
もしも難しい問題に時間を掛けた結果、簡単な問題に手を付けられていない状況になったら最悪です。

計算と理論、どちらから先に解くとしても、常に取捨選択と時間配分を考えながら解きましょう。

 


□編集後記□
昨日は1日中、税理士登録時研修でした。
正直丸1日の研修はしんどかったです。
あと2日間あるので、なんとか耐えきります。

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